Omukaisan - Houses for the people with intellectual disabilities
千葉県木更津市
知的障害者のための「施設ではなく住まい」。25個の《傘ユニット》による小さな居場所の集合でできている。
A “house, not an institution” for people with intellectual disabilities, consisting of a collection of 25 “umbrella units” that are small places to live.
施設から住まいへ
千葉県木更津市の山あいに建つ、知的障害者のための住まいである。6人が居住する住まいが3軒あり、間に共用部を挟みながら中庭を形成している。 位置づけとしては、既存施設「上総喜望の郷」の増築である。この既存施設は、当時まだ珍しかった小舎制を、社会福祉法人と設計者である宇野哲生氏らが手探りでつくりあげたものであった。今回は法人の理念をさらに推し進め、個室化および住宅規模の小舎制による「住まいづくり」を目指して計画が始まった。 ハードとソフト両面で「施設たらしめている要素」を洗い出していった。その結果、小さな居場所の集合体のような建築とした。3軒の住まいは中庭との関係を重視して計画し、それぞれは独立的で、またその間取りも異なるものとした。デイルームはワンルームでありながらも、さまざまな居場所が集まったような空間である。
用途:知的障がい者支援施設(入所)
発注者:社会福祉法人みづき会
設計者:
建築 仲建築設計スタジオ
構造 坪井宏嗣構造設計事務所
設備 総合設備計画
土木 創和計画
植栽 マインドスケープ
積算 高輪建築コンサルタント
家具 藤森泰司アトリエ
開発 梅津測量事務所
監修 宇野哲生(宇野哲生アトリエ)
施工者:大城組
規模:
敷地面積 6,302.41㎡
建築面積 1,202.99㎡
延床面積 1,108.51㎡
階数 地上1階
構造 鉄骨造