Scop Toyama (Toyama Prefectural Business Creation Support Center, Toyama Prefectural Housing for Business Creation and Migration)
富山県富山市
創業や移住者の受け皿施設。築50年の職員団地3棟を用途変更し、増減築と改修をして、職住一体のエリアとした。既存の団地の構造を「縦糸」と捉え、そこに横断的な空間である「横糸」を重ね、居場所と経路の多様性をもたらしている。
Three 50-year-old apartment blocks were renovated and converted into facilities for start-ups and migrants. The existing buildings are overlaid with transversal spaces, creating a variety of places and pathways.
暮らしを編む
富山市蓮町の旧県職員住宅を、「2017 年 第8回高校生の建築甲子園」で 優勝した富山工業高校のリノベーションプランをもとに、創業支援施設、UIJタ ーン者等住居として整備を進めるプロジェクト。 既存の階段室型団地を建築的、ランドスケープ的にセミラティス化し、有機的な生活・仕事環境をつくることを考えた。 階段室を縦糸とみなして、そこにコモンアーケード、テラス、中廊下といった横糸を重ねる。メリハリのある空間構成と経路の選択性を提供することで、起業者やUIJターン者等が自然な形で触発しあうことを意図している。
集客方法の検討等ソフト面の検討は、創業支援施設、コワーキングスペースやシェアハウスの企画運営実績のある複数の企業体の協力を得ておこなってきた。 富山工業高校とは3カ年にわたるワークショップを実施し、チャレンジショップ(カフェ)のインテリアデザインと制作を行った。ワークショップには設計にご参加いただいている、藤森泰司さん(家具)、岡安泉さん(照明)、中尾千絵さん(グラフィック)にもご協力頂いている。1階の端部にはラボを設け、高校生がものづくりに参加する仕組みとした。
用途:事務所、店舗(物販、飲食)、共同住宅、寄宿舎
発注者:富山県
設計者:
建築 仲建築設計スタジオ
構造 TS構造設計
設備 ZO設計室
照明 岡安泉照明設計事務所
家具 藤森泰司アトリエ
サイン ちえのわデザイン
積算 フジキ建築事務所
企画アドバイザリー リビタ
施工者:日本海建興、林建設・竹原工務店共同企業体
規模:
敷地面積 計6,276.47㎡(3棟合計)
建築面積 計1,529.77㎡(3棟合計)
延床面積 計4,230.99㎡(3棟合計)
階数 地上4階
構造 RC造及び鉄骨造
戸数 シェアオフィス10、個室オフィス9、コワーキング21、チャレンジショップ4、アパートメント28、シェアハウス32