Together! The New Architecture of the Collective展
Vitra Design Museum

Together! The New Architecture of the Collective

「集まって住む」ことの新しい姿を集めた展覧会。Vitra Design Museum のギャラリーを皮切りに、世界6都市を巡回した。自治的な生活環境をどのように獲得するかというテーマについて、食堂付きアパートを展示した。
The exhibition, a collection of new forms of “living together,” traveled to six cities around the world, beginning with a gallery at the Vitra Design Museum. To explore the theme of how to achieve an autonomous living environment, we exhibited the Apartments with a Small Restaurant.

フランク・ゲーリー設計のギャラリーにて。Room1〜4の順で、現代の集合住宅の新たな展開を立体的に展示された
食堂付きアパートは、トップライトのある3階ギャラリーで詳細展示。「小さな経済」に着目して、プライバシー偏重ではない集合住宅の可能性を展示した。Room4は他にSargfabrik(ウィーン)、 Zwicky-Süd(チューリッヒ)、La Borda(バルセロナ)、R50(ベルリン)が詳細に展示された。いずれも外向きの空間を有する集合住宅で、その空間の存在が、あたらしい賃料を獲得するといった展開を見せている事例である
詳細展示で示したスタディ模型
Room1では、20以上のプロジェクトが1/20スケールで並べられ、これまでなかった雰囲気の空間について、主に用途やサイズ面から分類して説明された
Room2は、近代建築運動における集合住宅の歴史
Room3は、「cluster apartment」の一部を原寸大で展示。壁面には食堂付きアパートをはじめ、今回の展覧会で取り上げられた建築の日常の様子が展示されている
シンポジウムの様子
展覧会カタログ。表紙は食堂付きアパートの3階の部屋からの写真。ベルリンの写真家Daniel Burchardが小さなフィルムカメラで撮影したもの

The New Architecture of the Collectiveとして取り上げられた集合住宅は、共同体を再定義するような集合住宅であった。一般的な集合住宅と比べて、プライベートスペースは小さく、家族に代わる集団での共有スペースは大きい、という傾向が共通していた。 Alternativeが隠れたキーワードになっている。どうしてそれが実現し維持されているかについて、なんらかの経済性についても展示されていた。

キュレーター:Ruby Press
会期:2017.6.2〜2017.9.10
会場:Vitra Design Museum
会場デザイン:EM2N
巡回展:
 2017.6.3 – 9.10 ヴァイル・アム・ライン(ドイツ)
 2018.3.25 – 6.30 オルニュ(ベルギー)
 2018.11.29 – 3.17 ライプチヒ(ドイツ)
 2019.3.11 – 6.29 ジュネーブ(スイス)
 2019.9.7 – 10.31 光州(韓国)
 2020.11.20 – 2021.4.5 ハンブルグ(ドイツ)