
食堂付きアパート 東京都 2014年3月竣工
《小さな経済》をテコに開かれた生活環境をつくる。 (2014年9月撮影)

テラスアクセスのSOHO対応ユニット5戸と食堂、シェアオフィスからなる。用途を複合させつつ、それらの境界を中間的な領域としている。 (2014年3月撮影)

《小さな経済》にまつわる用途複合をより意味あるものにするために、ハードと共にソフトもデザインした。
SOHOユニット |

SOHOユニット Plan

SOHOユニット3のスタジオから2階路地を見る。
スタジオは、路地からフラットに続く、広がりのある空間であり、小さな経済のための空間である。
(2014年5月撮影)

SOHOユニットは奥ほど空間が小さくなり、プライバシーの度合いが高まる構成。 (2014年5月撮影)

SOHOユニット3の寝室よりスタジオ側を見る。 (2014年5月撮影)

3階SOHOユニット5。手摺は緑化される。 (2014年6月撮影)

2階SOHOユニット2。 (2015年11月撮影)
立体路地 |

立体路地は街路から螺旋状に展開し、途中には共有のファシリティが配置される。
SOHOユニットは立体路地を介して街路と接続される。

立体路地2階。家具や植栽、看板が置かれる。インターホンポールからSOHOユニット側をベランダ扱いとしている。通常のワンルームでは専有部奥にあるベランダを玄関前に配置した格好であり、共用部面積は増えていない。 (2014年5月撮影)

立体路地1階。隣家に挟まれた薄暗い空間。 (2015年3月撮影)

立体路地1階の奥の吹き抜けと階段。南から光が差し込む。 (2014年3月撮影)

立体路地2階は軒のあるやや明るい空間。軒下越しに隣家を望む。 (2015年11月撮影)

立体路地3階は周囲の屋根より高く、空が大きい。 (2014年3月撮影)
食堂 |

食堂は立体路地の始まりに位置し、街とアパートの中間領域。床レベルの異なる2つの領域と2つの入口をもつ。上のレベルのコモンテーブルは、SOHOユニットやシェアオフィスの利用者が打合せスペースとして利用できる。 (2015年1月撮影)

カウンターの高さはあえて低めとし、シェフの手仕事や食材が見えるようにしている。 (2015年3月撮影)

食堂で開かれた料理教室には、新旧住民が集った。 (2015年1月撮影)
地域社会へ |

路地の入口から前面道路を見下ろす。前面道路は最寄駅への近道であり、人通りが多い。 (2014年3月撮影)

月1回開かれるマルシェ。軒下にお店を「ちょっとやってみたい」地域住民が出店する。 (2014年9月撮影)

Site Plan

1F Plan(Ground Floor)

2F Plan

3F Plan

BF Plan

Section

PS用の短スパンのエリアを固めることで全体の構造安定性を確保している。その一環で階高の大きい1階食堂部分には
貫梁を入れている。なお、貫梁を利用してロフトをつくり厨房のバックアップスペースとしている。

3つのボリュームがずれながら積み重ねられる。立体路地が建物を巡る。(2014年5月撮影)
設計時の無印良品のコラム→「住まいのコラム」
設計:仲俊治・宇野悠里/仲建築設計スタジオ
構造設計:鈴木啓/ASA 設備設計:ZO設計室 照明デザイン:岡安泉照明設計事務所
施工:小川建設株式会社(目黒区)