
高架下の小商い空間 MA-TO 東京都 2019年3月竣工
JR中央線の駅間高架下に、地域の小さな経済拠点として、小商いのシェアスペースをつくる。
中央ラインモールプロジェクトの一環として、JR中央ラインモールと株式会社タウンキッチンが企画・運営。

シェアキッチン前のテイクアウトカウンター。
円形テーブル廻りには、1人客と数人グループの客らが同居しやすいスケールを探した。

シンプルな矩形のボリュームを、角度を振りながら並べる。外装材にM型板金を混ぜ、揺らぎをつくった。
高架下の遊歩道の流れの中に、淀みのような滞留空間をつくりだす。

キッチン棟内フリースペース。キッチンを借りた人がカフェのように営業することもできる。
シェアキッチン内には専門的な機材が用意されている。

シェア工房。デジタル工具も用意されている。

店舗棟は2棟あり、キッチン対応の棟では飲食店やフードアトリエを想定した設えになっている。
出入口は引戸とし、床段差を小さくした。店舗としての使いやすさ、高齢者がプレイヤーとして参加しやすくなることを考えた。

建物の高さを低く抑えた。金属屋根の反射光によって、高架の天井面を明るく照らす。
中央線高架下の遊歩道は北側に位置するため、遊歩道が暗くならないようにしようと考えた。

各店舗前には看板兼照明がついている。住宅地の中のパブリックスペースのため、暖かい色の照明とした。
本施設は、東京都による「多摩ものづくり型創業支援施設整備補助事業」の一環で開設された。
基本設計・デザイン監修:仲俊治・宇野悠里/仲建築設計スタジオ
実施設計・工事監理:(A工事・外構)内藤ハウス
(C工事)仲俊治・宇野悠里/仲建築設計スタジオ
施工:内藤ハウス
企画・運営:JR中央ラインモール、タウンキッチン
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