
(仮称)五本木の集合住宅 目黒区 2017年10月竣工 → 現場記録
《小さな経済》のための住宅からなる集合住宅。その内部に仕事場(スタジオ)を内包したユニットからなる。

プログラムを纏った形態がパラパラと集まる。形態どうしのズレが構造や温熱環境に寄与する。

剛性梁によるキャンチレバーは、屋根付きの屋外作業スペースをつくる。

UNIT3の仕事場から街路を見る。

UNIT3において、キッチンは住宅と仕事場の中間領域として位置づけた。キッチンからは仕事場越しに街路が見える。

UNIT3の各個室はキッチンとの間に小さなスタジオを持つ。

UNIT3の個室。手前が小さなスタジオで書斎や勉強部屋として使われ、奥は寝室となる。

屋根と壁の隙間は開閉でき、特に夏期の通風に有効となる。

格子戸は近隣家屋から譲り受けたもので60年前につくられた。

シンプルな架構と雰囲気を調整するファブリック。

1階の仕事場は、グリーンルーバーのある軒下から風を取りこむ。(UNIT2)

食堂付きアパートと同様に、奥に行くにつれて空間は小さくなり、プライバシーの高い空間となる。(UNIT2)

UNIT1・2は当面続き間として使われる。仕事場として想定したスタジオは、天井が高く、欄間は開閉できる。

UNIT2洗面室。食堂付きアパートと異なり、スタジオ(仕事場)と寝室の両方からアクセスが可能。
広がりのある水廻り空間は、仕事場のサポートスペースとしてだけでなく、高齢者介護の空間としても機能する。

UNIT1の坪庭。上部にUNIT3のテラスが見える。

雨を集める屋根、雨水で冷やすルーバー、それらを開口部のあり方へと繋げる。
《小さな経済》の場を自然資源の循環で支える。
設計:仲俊治・宇野悠里/仲建築設計スタジオ
構造設計:鈴木啓/ASA 設備設計:ZO設計室 照明計画:岡安泉照明設計事務所 カーテン:安東陽子デザイン
施工:株式会社栄港建設